このまちに根付く4つの誇り▶

悠久の歴史と共に栄え、今さらに熱いにぎわいを見せるまち熱田。その活力の源泉はどこから来ているのか。まちを見守っている老舗店を継ぐ4人へのインタビューから、まちの誇りを紐解きます。


_01 伝えたい「歴史」と守りたい「伝統」

Profile:
あつた蓬莱軒本店 若女将:鈴木 裕子さん
1873年創業のあつた蓬莱軒の若女将。6代目のご主人に嫁いだのを機に現在の道に入り、5代目の女将と共に本店でお客さんをお出迎えしている。また2児の母としての姿もある。

鈴木さん:写真中央

 

熱田は名古屋の中でも熱田神宮などの歴史があり、昔から住んでいる人も多く、地元愛が強いまちという印象です。語り出したら止まらない人が多いですよ。実は私は外から嫁いできた身で、熱田の歴史や伝統を知りませんでした。ただ、先代が伝統を一生懸命守ろうとする姿勢を見ているうちに「この伝統を守りたい」という想いが自然に生まれました。息子たちにも、私たちの姿を見てそう思ってもらえるとうれしいです。


_02 おもてなし文化からくる「人のあたたかさ」

Profile:
妙香園 専務取締役:田中 良知さん
幼少の頃に接客の手伝いを経験したことから、日本茶に興味を持ち、高校卒業後18歳で妙香園に就職。店舗・工場・営業の仕事を経験し、2006年に創業者の祖父から会社を継いだ。日本茶の普及活動にも取り組んでいる。

熱田のある名古屋は抹茶の消費量が日本一で、家庭で日常的にお茶をたしなむ習慣があります。家でおばあちゃんが抹茶を点ててくれる光景はここならではだと思いますよ。お茶文化を通じておもてなしの心が根付いているからか、熱田はあたたかい人がとても多いです。そんな地でお店が持てることを誇りに思いますし、創業以来大切にしてきた「茗茶潤心」のことばの通り、これからも良いお茶で人の心を潤していきたいです。


_03 想いがつながり、「協力」し合える

Profile:
亀屋芳広  代表取締役社長:花井 芳太朗さん
1949年創業の亀屋芳広の3代目。海外留学を経て、和菓子の魅力と可能性に気づき店を継ぐ。和菓子の海外販売、海外製菓学校の講師を務めるなど日本文化としての和菓子の価値の発信にも力を入れている。

「和菓子を食べる人だけでなく作る人にも、その良さや身近さをもっと知ってもらいたい」。そんな想いから、原料のいも農家の手伝いに行ったり、農家さんをお店に招いたりして、互いの良さを知る機会を設けています。今は「おいしいものを届けたい」という同じ想いのもとに協力し合っています。 まちの中でも、「熱田を盛り上げたい」という人々の想いがつながり、多くの人が協力してまちの活性化のために動いていますよ。


_04 文化・歴史を「次世代に伝える」

Profile:
大矢蒲鉾商店 6代目:大矢 晃敬さん
中学2年生から職人を志し、水産・畜産について学んだのち、料理店での修行を経て6代目として店を継ぐ。蒲鉾づくりに加えて、営業や広報、熱田の歴史を伝える活動にも力を入れている。3人の子どもを持つ父でもある。

大矢さん:写真左側男性

長く続いてきた伝統を、守り受け継ぐことはもちろん、次世代に伝え広めることこそが大事だと考えています。「日本ならではの魚文化を残したい、おいしい魚を食べてもらいたい」という想いで始めた揚げ蒲鉾も、子どもにも親しまれるおやつになっていて嬉しいですね。また、熱田の歴史について知ってもらうために、小学校や祭などで紙芝居を披露しています。広い世代や立場の人たちが熱田を盛り上げようとしている今、熱田を世界一のまちにすることが目標です。

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